なんやかんやで20年以上使用しているZIPPOなんですが、最近フリントホイールがツルツルになってきたので火の付きが悪かったり芯を引っ張っても出てこなかったりといろいろトラブルがありましたので、いい機会だから一度メンテナンスしていようってんで、Amazonで必要そうなものを買い集めてメンテナンスしてみようというお話です。
買ったもの
買い集めたのはこんな感じ。揮発防止のメタルパッドはMustではないのですが、目についたのでせっかくだから導入してみようぐらいなもので。
集めて並べてみたら、フリント周りの部品がかなり重複しているような気がしますが気にしない。
で、メンテナンス対象のZIPPOは、20年前ぐらいに東京の美術館でアルフォンス・ミュシャ展に行ったときに物販コーナーで購入したJOBのデザインが刻印されているもの。
先程触れましたフリントホイールもそうだし、ヒンジもゆるゆるなので、全面的に交換してやろうというわけです。
フリントホイールの交換
とりあえず、一番手間が掛かりそうなフリントホイールの交換から着手してみる次第。
交換用の作業台まで購入したのですが、買ってみてからZORROってなんだ?と調べてみたら中国製のライターなのね。失敗したかと思ったのですが、サイズには互換性あり(互換性なのか?という話はさておき)らしいので、とりあえず大丈夫でしょう。
裏の説明が一切ゆるさのない簡体字なので何を行っているのかさっぱりわかりませんが、フリントホイールのリベットを外すのと、リベットを固定する器具と台だよーってことでしょう、そうでしょう。
試しに乗っけてみたらやや隙間はありますがまぁ作業には困らないレベル。
で、さっそくリベットを外そうとするのですが、この写真側のほうをラジオペンチでグリグリしてから抜くのが想定以上に時間がかかる次第。
なかば無理やり抜いたフリントホイールとリベットがこんな感じ。
で、新しいフリントホイールに交換したのですが、リベットがうまいこと装着できずでして、壊してしまったかなかぁとか思っていたのですが、コットンに同梱されていたリベットが、反対側を潰すタイプじゃなくてリングをはめ込むタイプだったのでなんとか装着完了。
この交換だけで30分以上かかってしまい、こりゃ長丁場になりそうだなぁと思いつつ次の作業へ。
芯とワタの交換
お次は芯と綿を変えようということで、こちらのキットで交換する次第。
まずは綿を全部取り出すわけなのですが、そういえば自宅にピンセットないなぁということでピンセットを今回にあわせて購入。
保護されている部分を外して見てみたのですが、噛み合わせの部分がちょいと甘い個体もあったりしたのですが、まぁ値段相応かなぁと思いつつせっせと清掃しつつ綿を抜くわけで。
芯の残量結構あるなぁと思いつつ、うまく引っ張り出せなかったのはなぜだろうか。周りの金属が引っかかっていたのかなぁ。ぬーん。
中身は思ったよりきれいな感じではありますが、フェルトパッドが地獄みたいな色しているのでまぁ交換してよかったのでしょう、そうでしょう。
で、早速芯を交換しようとするのですが、今回の作業で一番苦労したのがこの作業で、先をよって見るもなかなか芯を通す穴に通すことができず大苦戦。
どうやってもうまくいかないので、テープで先端をこんな感じで巻き付けましてトライしてみるも全然うまくいかずでもう投げ出しそうになったのですが、ほぼほぼバラしてそうもいかないだろうと苦戦すること小一時間。
なんとか通すことができましたとさ。もう苦戦しすぎて写真取るのも忘れてしまった・・・
その後は綿を詰めるのですが、どのぐらい詰め込んだらよいかわからずでしたのでとりあえず適当に新しい綿を全体に均等になるようにせっせと詰め込みまして作業完了。
ヒンジの交換
お次はちょっとぐらついているヒンジを交換するわけなのですが、ヒンジが曲がってしまっているせいかなかなか取れないなぁと思いつつも器具を使ってなんとか取り外し。
なんですが、新しいヒンジと見比べてみたところ細い&ちょっと溝がないっているみたい・・・
何度かトライしてみたのですが、今回用意した交換用のヒンジはサイズが合わないみたいでして、これは結局もとに戻すことに。まぁ取り外して清掃できてから良しとしよう。
揮発防止メタルパッド
最後に、今回メンテグッズを購入したらこんなのあるんだということで、オイルの揮発を防止してくれるというメタルパッドも取り付けてみることに。
中身はこんな感じで、ゴムは予備みたい。
写真付きの説明書がついているので、これに従いせっせと装着する次第で。
装着したのがこんな感じ。
まぁ説明のとおりはめ込むだけなので難しい作業はないのですが、あんまり考えていなかったのは、この金属部品結構重さがあるもので、装着すると割とずっしり。
持っていて苦になるほどの重さではないのですが、割と「おっ?」ってなるぐらいの重さがあるので、注意が必要かなと思いつつ、肝心のオイルの持ちについてはいまいま確認する手段がないので、まぁつかってみてどうかなというところかなと。
感想
というわけで、本当は1時間ぐらいでサクッとやる予定だったのですが思いの外手間がかかってしまったなぁと思いつつ、一部は交換できなかったものの、問題のフリント部分が交換できたのでとりあえず合格点かなと。
ただ、手間隙かけるのも良いですが、全部まるっと交換するのだったら、このインナーユニット自体を丸ごと交換してしまったほうがコスト的にも時間的にも良いのではなかろうか・・・値段を見てみたらそんなに大差なかったので、綿とか芯だけ交換するとかでなければそれも選択肢かなとは思いましたとさ。
まま、こうやって、愛着が増すって言ったもので、奇跡的に20年間紛失していないこのライター大事に使っていこうと思います次第でしたとさ。